大満足

16年の三味線人生が5日をもって一段落と自分の中で決めていた。
最後の舞台は、600人の観客の中での演奏。最後の舞台だなあと感慨深く、前列で弾いている孫の姿を視界に入れて、この孫と同じ舞台に立てる幸せを思った。
もっと真面目にお稽古していたら、もう少しましな三味線が弾けたかもしれない。でも、それはしょうがない。もう終わったこと。これからは、孫とたまに合奏して楽しもう。
思い残すことは何もなく、大満足のうちに私の舞台引退が終わった。