お葬式

義兄を見送ってから、一週間。
借通夜から始まって4日間かかったお葬式。少々疲れた。
通夜の夜、夜中遅くまで普段めったに会わない親戚達と、色々な話をした。
「おばちゃん、聞いて」から始まり、日ごろの生活の悩み、苦しみ、思いを聞いた。
みんな一生懸命生きている。
色々ある中でも、其々が一生懸命生きている。
お兄さんが、こんな時間を与えてくれたんだなあ。
みんな頑張れ!おばの私に言っても、何の解決にもならないかもしれないけど、誰かが知っていてくれるだけでも、どこかで少しは安心出来るかもしれない。
縁あって、親戚になった姪や甥や義兄弟達、元気でこれからも、懸命に生きていってね、と祈るような気持ちになった。
昨年10月師匠を見送り、暮れには義兄を送り、今年も私の方の親戚の葬式もあり、今回の義兄の見送り。
少しずつ周りが欠けていき、いつどうなるか分からない己の命を否が応でも考えさせられ、その都度、身が引き締まる思いになりながら、そんなに切羽詰まってはいないとどこかで、たかをくくっている自分。
連休から4日間、初七日や孫のお遊戯会に行ったけど、その他は何の予定も入れず、誰にも会わず、ひたすら家事をしながら家にいた。
お店をやっていなかったら、私こんな感じで誰にも会わず、ボーっとして生活していたのかなあ。
引きこもりがちになって、毎日しかめっ面して暮らしていたかも。
だって、その方が楽だもん。と言っても、私はずっと主婦業で、家にいた。でも、何か事件がいつもおこり、忙しく動いていた。今、65歳の今だから、ボーっと出来る時間が持てたんだわ。
折角のボーっと出来る時間を、あえて私は何かを初めてしまった。
4日間ボーっとして、何かがある幸せを思った。
さあ、明日、どんな美味しい物を作ろうか。