きっくらせんき

ってなーんだ?分かる人はちょっと古い人かな。
今頃はあまり使われなくなった言葉、でも昔子どもの頃、50年前位、って書いてびっくりした。50年?ってすごくない?
お婆ちゃんもお母ちゃんも、普通に言っていたっけ。
新聞の集金にきた私と同年輩の彼女の口からその「きっくらせんき」が出た時はびっくりしたなあ。
まるで外国語みたいな言葉、一体どういう語源なんだろう。
ようするに、腰痛のことなんだけどね。
「きっくらせんき、おきちゃってさ」懐かしいお母ちゃんの声が聞こえるようだ。
昨夜、13歳の孫が「うわい」っと言った。びっくりして発した言葉。
それにも驚いた。だって元々は、津軽衆のお婆ちゃんがビックリした時「うわい、がんじみそ」とよくいっていた言葉だ。
いつの間にか私もびっくりした時に「うわい」というようになって、それが孫にもうつったってことか。
だいたい、何故、驚いたとっさのとき、そんな長たらしい言葉がでるのかも不思議。
思いだしついでに、ふいに竹スキーの事を思い出した。
小樽の最上町の坂道を、竹の先がまるくなった短いスキーで滑って遊んだことが。ストックも使わず、ちゃんと重心とって、あの坂道を滑って遊んだ懐かしい子ども時代、手袋は母親の編んだ毛糸、靴下も手編みの毛糸、セーターも手編みの毛糸だった。雪だらけになって直ぐに濡れるので、2枚も重ねて、時々家に入ってストーブにシャっこくなった手や足をあっためると、真っ赤になって、痛痒くなったっけ。ぼっこの手袋は、直ぐに雪がついて、その小さな雪玉をなめったっけ。お菓子みたいに。ジャンパーはアノラックっていってたなあ。アノラックって何語だろう?
天狗山からスキーで家まで帰ってきたっけ。
学校のスキー大会で、滑降や距離競走があって、天狗山の隣の松ヶ枝の山を、真っ直ぐ滑るのはおっかないけど、気持ちよかったなあ。カンダハンのスキーはいて、雪だらけになったあの子ども時代。
家の川をはさんだ向かいの小さな山から、真っ直ぐに降りて、ショイっと足を揃えて止まれるのが自慢で、向かいから見ているお母ちゃんに「みててーーーー」と叫んだら手を叩いて喜んでくれた若い頃のお母ちゃんの姿。
何もかもが懐かしい子どもの頃の冬の思いで。
日曜日には、家族総動員で屋根や窓に積もった雪の雪かきだった。
お父ちゃんが先頭になって、すべて手作業の大変な雪かきだった。
そう、お父ちゃん、若かったね。あっちの世界で今何してるんだろう?
なんて思いだしているときりがなく色々な事がよぎる。

さて、明日、短い旅に出かけます。
久しぶりなので、かなりワクワクしています。
土産話しは、帰ってから。